5.2 私が思う原因とは
解答はこちらの人が書かれていたことと同じなのですが、やはり
NHKのニュース中のコメントに隠しメッセージのように含まれていたのが
印象的です。
NHKのニュースでは、アナウンサーが「エンジンがより前方についている
737-MAX8が...」と説明があったのですが、実は素人目で見ると
下のプラモデルのとおり737-800と737-MAX8のエンジンの位置はほぼ一緒です。
違い わかりますか?
じゃ、このコメントを誰が言わせたのかというと、元JALのパイロットの
人じゃないかと推測します。というかそんな入れ知恵しないと単なる
「新型機」という表現になると思います。
そう、この人も原因は物理的構造にあるとの認識ではないかと思います。
じゃなぜ、言葉を濁すような表現にしたかというと、2で触れたような
説明が一般の人には難しいこと、そしてボーイングというアメリカを
象徴する巨大企業には刃向かえないというのがあるんだと思います。
MCASとは、報道にある「失速防止システム」ではありません。
有名な失速防止システム(StallProtectionSystem/StallWarningSystem)は
ステックシェーカーという失速しそうな速度になると、操縦桿に振動を
与えて失速を回避もしくは防止しようとします。
小型機では、失速時に起こる翼の負圧を利用して情けない音が鳴る仕組み
(StallWarningHorn)になります。
MCASとは、操縦特性補助システム(Maneuvering Characteristics
Augmentation System)つまり、操縦特性としてより望ましい特性に
なるように補助を行うシステムです。逆に考えるとこのシステムがないと
操縦特性が望ましくないということです。さらに言うと、FAAの規制を
クリアするためMCASという(悪い表現ですが)「やっつけ」をくっつけて
世の中に出したというのが真相だと思います。MCASを付けなければならなかった
理由、これが、「エンジンが前にいきすぎて、操縦特性が残念になった」
が原因だと考えます。
じゃぁもっとでかいエンジンをさらに前にくっつけている777はどうだという
話ですが下の写真は777の写真です。 確かに737の胴体に近い大きさの
エンジンがさらに前にぶらさがっているのがわかります。
でも、でも、777は
そもそも設計自体が新しく、エンジンが前についていることを前提に設計されて
いるのに対し、737MAXは1968年という大昔の設計である737を元に
しているのでやはりどうしようもない。のではと思っています。
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