2.3 機首上げの力をおさえるもの ⇒ MCAS
737MAXではエンジンの力が強すぎ、そして前に取り付けられているので
より機首上げの力が強いのは前節で説明しました。
下の絵は機首があがったときの力関係になります。(いつもながら雑です)
つまり、機首があがればあがるほど、エンジンの推力がさらに機首を上げようと
します。
旅客機としてあまり良くない特性の飛行機になってしまいます。
このため、過剰な機首上げを避けるために、機首があまりにも高くなったときに
機首がさらにあがらないように調整する機能=MCASが設定されました。
MCASは機首があがったと認識したとき、尾翼を調整して姿勢を修正します。
機首が適切な角度を保つのは、適切な特性の飛行機のため、
パイロットの操作よりも優先してMCASが動作します。
自動車で、ブレーキを踏んだら運転者優先で
オートクルーズ解除されますが、MCASはパイロットの操作では解除されません。
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