2019年4月10日水曜日

なぜボーイング737MAXが落ちたのか その2 MCASとは(3/3)

2.3 機首上げの力をおさえるもの ⇒ MCAS


  737MAXではエンジンの力が強すぎ、そして前に取り付けられているので
  より機首上げの力が強いのは前節で説明しました。
  下の絵は機首があがったときの力関係になります。(いつもながら雑です)

  つまり、機首があがればあがるほど、エンジンの推力がさらに機首を上げようと
  します。
  旅客機としてあまり良くない特性の飛行機になってしまいます。

  このため、過剰な機首上げを避けるために、機首があまりにも高くなったときに
  機首がさらにあがらないように調整する機能=MCASが設定されました。
  MCASは機首があがったと認識したとき、尾翼を調整して姿勢を修正します。

  機首が適切な角度を保つのは、適切な特性の飛行機のため、
  パイロットの操作よりも優先してMCASが動作します
  自動車で、ブレーキを踏んだら運転者優先で
  オートクルーズ解除されますが、MCASはパイロットの操作では解除されません。

0 件のコメント: